
シール・ラベルの重要性・利便性が製造業や流通業に広く認知され、また応用範囲の拡大にともなって、シール・ラベルの素材である「粘着紙(タック紙)」の生産量は拡大基調にあります。
現在、粘着紙の生産量は約6,000〜7,000万平方メートル/月です。しかし、シール・ラベルの印刷・加工工程で発生するセパレータ(剥離紙)や抜きカスは、これまで産業廃棄物として焼却処分、あるいは埋立処分されていました。いわゆる“ゴミ”と同じだったのです。
地球環境保全、循環型社会の形成、自然と経済成長との調和が説かれている時、産業廃棄物、ゴミの減量化は各企業の責務となっています。そこで私たちはセパレータや抜きカスのサーマルリサイクル(以下・リサイクル)に取り組むことにしました。具体的に言うとセパレータや抜きカスをRPF(Refuse
Paper&Plastic Fuel/産業系古紙類と廃プラスチックを原料とした高いカロリーの固形燃料)にするのです。セパレータや抜きカスをリサイクルすれば、それはゴミではなく“資源”となります。産業廃棄物、ゴミの減量化につながることは言うまでもありません。